中途採用の面接だからこそ気をつけたい人間性アピールのポイント

中途採用だからこその人間性

順応性・適応力

　先にもすこしだけ触れましたが、中途採用者の面接で、面接官が判断基準としてみているのは、能力、経験だけではありません。中途採用者の性格についても、とても重要視しています。
　特に気をつけて見られているのが、今までの社会人経験の中で、凝り固まった価値観や個人的な世界観を持ちすぎていないこと、つまり協調性や順応性があるか、ということです。
　真面目な人ほど、新卒から教わったやり方にこだわりを持っている人は多いもの。
　しかし、会社が変わったのならルールは変わるもの、と気持ちを切り替え、転職先の職場に順応する姿勢を見せることは大切です。
　中途採用で苦労した経験のある人事ならば、確実にこの点は確認してくるでしょう。
　経験は自分の強みでもあるし、プライドを持つことはよいことですが、それでも新しい環境を受け入れ、そこの範囲内での自分のやり方を見つけていくことが大切なのです。

人間力（コミュニケーション、リーダーシップ、影響力）

　面接官、人事が中途採用者に期待することには、中途採用だからこそのリーダーシップやコミュニケーション能力があります。
　社会人としての経験の中で培われたビジネスコミュニケーションは、営業や接客などで発揮されるのはもちろん、社内の対人関係にもよい風を吹かせてくれるかもしれません。反面、悪い風を吹かせる可能性も見ていることも忘れずに。協調性、ユニークさ、相手を受け入れる姿勢などが大切。特に面接官は、相手の話をしっかり聞けているかを注意してみています。
　面接官が説明や話しをしているときは、話をさえぎらず、しっかり目を見て、相槌を打ってください。しっかりと相手の話を聞いたうえで、自分の意見を言える人が好印象です。
　また、リーダーシップは、中途採用者ならではのメリット。人をまとめる力を面接の場で出すことは難しいですが、過去の経験の中でリーダーシップを発揮できたエピソードなどでアピールできる材料を用意しておくといいかもしれません。

発想力・個性

　これは中途採用に限らないのかもしれませんが、発想力や個性も重要な採用の判断材料。他にもその求人に対し、面接を受けて入れるライバルがいるかと思います。
　そして、それぞれが経験やスキルを持っているとします。性格はそれぞれの長所があり、面接官との相性もあるかもしれませんが、それほど差がなかった場合、面接官の心動かすのは、他にはないあなただけのオリジナリティではないでしょうか。
　個性が光る人は、記憶に残りますし、その後、採用者を考える時にも記憶に残っていれば、採用確率はあがるかもしれません（悪いほうに記憶されていると採用されないかもしれませんので注意ですが）。
　また、個性的な発想力の持ち主は、職場に新しいアイディアや問題の解決策を生み出したり、ヒット商品やサービスを生み出すかもしれない強い武器となります。もし、過去の経歴であなたの個性や発想力で利益を出せた経験があるなら、伝えない手はありませんし、特に個人の経歴に何かがなくても、面接を受けた会社に、こんなアイディアがあるなどのアピールをすることもできます。このとき、相手の会社の商品やサービスのマイナス面はいわないこと。ほめるけど、こんなアイディアもあるというスタンスで言う気遣いは大切です。
　発想力の価値はそうとう需要のあるものです。もし、ご自身にその能力があると感じるのならば、隠すことなくアピールしてくださいね。自分を生かして認めてもらえて、仕事ができる、それは最高にやりがいのあることでしょう。